本記事では、貯金をいくらあればいいのか、その具体的な2つの目安を解説していきます。
一応貯金はしてるけど、結局いくらまで貯めればいいの?
貯金をするべき大事な目安は2つあります。
①生活防衛資金
②25年分の生活費
この2つを意識して貯金することをおすすめします。
- なんとなく貯金をしていて目標額が明確でない人
- 貯金をする意味を知りたい人
- 今後お金についての不安を解消したい人
結局、貯金はいくらあればいいのか?
- 老後の生活資金:57.0%
- 病気や不時の災害への備え:47.4%
- とくに目的はないが、金融資産を保有していれば安心:27.5%
- 旅行、レジャーの資金:21.0%
- 耐久消費財(車、家電など)の購入資金:9.4%
- 住宅の取得または増改築などの資金:7.2%
- こどもの教育資金:1.9%
- こどもの結婚資金:1.2%
金融広報中央委員会の「家計にの金融行動に関する世論調査(2019年)より引用
世間一般の貯金をしている目的としては、「将来的な資金・備えのため」や「なんとなく」といったあいまいに貯金をしているイメージがあります。
貯金をする上での大切なことは、
- 目的を定める
- 明確な目標額が決める
目的がなくなんとなくですとモチベーションを保つのも難しいですし、明確な目標額がないと毎月いくら貯金をすればいいのか、節約はするべきなのかなど、あらゆる決め事がしにくくなります。
- 必須の貯金:生活防衛資金
- 自由への貯金:25年分の生活費
生活防衛資金を貯めて、不安を解消しよう
- リストラされたらどうしよう
- 病気やケガで入院したらどうしよう
- レジャーや旅行にも行けない
貯金がないと、つねに不安を抱えて生きていかなければなりません。
その状態が続くと精神的に弱って人生うまくいかなくなる可能性もあります。
そのような状態にならないために貯めておくお金が「生活防衛資金」です。
- 生活防衛資金:いざというときに生活に困らやいように貯めておくお金
生活防衛資金の貯める金額の目安として、生活費の半年から1年分を貯めておきましょう。生活防衛資金を貯めておけば、仕事を辞めても半年間は立て直し期間がありますし、急な出費にも対応できます。
- 生活防衛資金を貯めるまでのステップ
①収支の把握をする
- 毎月の収入はいくらあるのか?
- 毎月いくら生活費として使っているのか?
- 貯金する余力はあるのか?
- 貯金ができないなら、家計の見直しをする
収入の把握をするだけでも、さまざまなものが見えてきます。まずは、1ヶ月だけでもいいのでやってみましょう。
②生活防衛資金の額を設定しよう
自分は半年分あればなんとかなる!
私は不安だから1年分はもっておきたい…
生活防衛資金の額は、人それぞれ違います。一人暮らし、同棲、家族で暮らしているなどでも生活費も変わってきます。
まずは、毎月の生活費の把握と働かなくてもどのくらいの期間生活できればよいか決め、自分の生活防衛資金の額を算出してみましょう。
目安として表を作成しましたので、よかったら参考にしてください。
【毎月の生活費】 | 【半年分】 | 【1年分】 |
7万円 | 42万円 | 84万円 |
10万円 | 60万円 | 120万円 |
15万円 | 90万円 | 180万円 |
20万円 | 120万円 | 240万円 |
25万円 | 150万円 | 300万円 |
30万円 | 180万円 | 360万円 |
40万円 | 240万円 | 480万円 |
③毎月貯めて、生活防衛資金を確保
- 先取り貯金
- 家計の見直し
- 効果の大きい節約
貯金する余裕がない人でも、しっかり家計の見直しをすれば無駄遣いが出てくると思います。また効果の高い節約ができるサービスもたくさんありますのでぜひ活用しましょう。
25年分の生活費を貯めて、自由な生活を手に入れよう
とりあえず生活防衛資金は貯められたけど、次はなんのために貯めればいいの?
次は、経済的自由を手に入れるために
「25年分の生活費」を目標に貯めてみましょう。
25年分の生活費を確保すると、貯めたお金を投資と組み合わせることで、お金を減らさず生活費をまかなうことが可能です。
具体的な手順は、下記のとおりです。
- インデックス投資をしよう
- 25年分の生活費を貯めよう
- 4%ルールに従おう
①インデックス投資をしよう
インデックス:市場の動きを示す指数に連動したものに投資すること。
- TOPIX:日本の東証一部上場しているすべての企業の株価の平均
- 日経平均株価:日本を代表する225社の株価の平均
- NASDAQ:米国で上場しているすべての企業の株価の平均
- S&P500:米国で上場している企業から代表する500社の株価の平均
- NYダウ:米国で上場している代表格30社の株価の平均、ダウ工業株30社ともいう
1つ1つの企業が伸びるかどうか予想しても外れることもありますが、市場全体をみると成長し続けています。長期で投資し続けることで、複利の力で大きなリターンを得ることができる優れものです。
こちらの記事でおすすめのインデックス銘柄を上げましたので参考にしてみてください↓
②25年の生活費を貯めよう
25年分の生活費はインデックス投資へ積み立てていきましょう。ネット証券で一度積み立て設定してしまえば、あとは自動でやってくれます。
どれくらいの額を貯めればいいのかイメージがつきやすいように表でまとめました。
【毎月の生活費】 | 【25年分の生活費】 |
7万円 | 2,100万円 |
10万円 | 3,000万円 |
15万円 | 4,500万円 |
20万円 | 6,000万円 |
25万円 | 7,500万円 |
30万円 | 9,000万円 |
40万円 | 1億2,000万円 |
ここで25年分の生活費を貯める上で大事なことは、
- 生活費を下げれば、貯めるお金が減る
貯めるお金が少なくなればその分早く「25年分の生活費」まで到達することができます。
③4%ルールに従おう
- 4%ルール:インデックス投資で運用されている「25年分の生活費」を元金の4%分を毎年引き落としていくということです。
【25年分の生活費】 | 【毎年引き落す額(4%)】 | 【月換算】 |
2,100万円 | 84万円 | 7万円 |
3,000万円 | 120万円 | 10万円 |
4,500万円 | 180万円 | 15万円 |
6,000万円 | 240万円 | 20万円 |
7,500万円 | 300万円 | 25万円 |
9,000万円 | 360万円 | 30万円 |
1億2,000万円 | 480万円 | 40万円 |
25年分の生活費を貯めて4%分を引き落としていくと、生活費と同じ額になります。ですから経済的自由を達成するには「25年分の生活費」なのです。
インデックス投資の平均リターンは5~7%ですので、4%をおろしたとしてもリターンのほうが大きいので元金を減らさず、むしろ増え続けていく。これが「4%ルール」の最大のメリットです。
実際にこの方法で経済的自由を達成されている方の書籍もあります↓
まとめ
- 貯金はお金の不安をなくし、心にゆとりができる
- 必須の貯金は「生活防衛資金」(生活費半年~1年分)
- 経済的自由への貯金は「25年分の生活費」
- インデックス投資と4%ルールでお金を減らさず暮らせる
以上が、貯金の2つの目安についてでした。これから貯金を頑張りたい方の参考になりましたら幸いです。
Have a nice save!