本記事では、いま人気の毎月配当・配当利回り10%超えの高配当ETF「QYLD」について簡単にまとめた記事になります。
目次
QYLDの概要
- QYLDの正式名称:グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF
- ナスダック100指数の値上がり益を得る代わりに、その値上がり益を配当金で得るETF
- 株価の値上がり益は狙えないが、配当利回り10%以上の配当が得られる
1.仕組み
さらに詳しく説明すると、QYLDはナスダック100の株式をコールオプションを売って、オプション料をもらう仕組みになっています。
コールオプション・・・特定の価格で買う権利を、相手に売ることで、オプション料を得る。
2.運用会社
グローバルX社
グローバルXは2008年に設立し、ニューヨークを拠点とするETF専門の資産運用会社です。80種類以上の製品にわたって約400億ドルの運用資産を保有しています
3.経費率
0.61%
4.資産額
81億ドル(1兆2,200億円)
5.配当利回り
11~13%
6.配当月・配当日
毎月3日ごろ入金
- 権利落日:毎月21日ごろ
- 権利実施日:月末~1日
- 入金:2~3日
21日までに株数を増やしておくともらえる配当金も増えます。
7.株価
横ばい、下落傾向
52週安値・・・16.25ドル 52週高値・・・18.16ドル
コールオプションになるので、NASDAQ100上昇局面の値上がり益を捨てる代わりに、オプション収入分を得るかたちになります。
現在は、米国の大幅な利上げの影響により株価が下落しています。買い増すにはいい機会だと思います。
しかし、株価が大幅に下落した分、回復するまでに時間がかかってしまうリスクもありますの注意が必要です。
8.投資可能な証券会社
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
大手のネット証券であれば、たいてい購入可能になります
QYLDの配当シミュレーション
QYLDにいくら投資すると、どれくらいの配当がもらえるのかイメージできるように表を作成しました。
【条件】
- QYLD1株:21ドル
- 1ドル:121円
- 配当利回り:12%
- 配当金額は税引き後の額
株数 | 投資額 | 毎月の配当 | 毎年の配当 |
1株 | 0.25万円 | 18円 | 213円 |
10株 | 2.5万円 | 180円 | 2,130円 |
100株 | 25万円 | 1,800円 | 21,600円 |
300株 | 76万円 | 5,400円 | 64,800円 |
500株 | 127万円 | 9,000円 | 108,000円 |
700株 | 178万円 | 12,600円 | 151,200円 |
1,000株 | 254万円 | 18,000円 | 216,000円 |
3,000株 | 762万円 | 54,000円 | 648,000円 |
5,000株 | 1,270万円 | 90,000円 | 1,080,000円 |
7,000株 | 1,788万円 | 126,000円 | 1,512,000円 |
10,000株 | 2,541万円 | 180,000円 | 2,160,000円 |
QYLDとQQQの比較
QQQは、Nasdaq100指数と同じ値動きをするETFになります。配当はほとんどなく株価の値上がりが大きい特徴を持ちます。
QYLDとQQQの株価推移を比べても、QYLDは株価は基本横ばいで、QQQは右肩上がりになります。
- QYLD:11~13%
- QQQ:0.5%
Nasdaq100は、ハイテク企業のため無配当・配当が少ない企業が多いです。ですので、QQQの配当利回りは低くなってしまいます。
1年 | 3年 | 5年 | |
QQQ | +44.54% | +12.6% | +20.9% |
QYLD | +19.2% | +4.82% | +7.46% |
トータルリターンを比較すると、QQQがQYLDの3倍ほどあることがわかります。
資産額を大きくしていきたいという人はQQQが向いています。
配当収入を大きくしたいという人は、QYLDが向いています。
QYLDのメリット
- 配当利回り11~13%と高配当
- 毎月配当
- 株価が下落していても、オプション料分のリターンは得られる
QYLDのデメリット
- 株数は横ばい・下落傾向のため、値上がり益は狙えない
- トータルリターンは、Nasdaq100に連動するQQQには劣る
- 新NISAでは投資できない(毎月配当のものは不可)
QYLDのまとめ
- Nasdaq100指数の値上がり益を配当というかたちで利益を得ている
- 毎月配当・配当利回り11~13%の高配当
- トータルリターンはQQQに劣る
- 値上がり益よりも高い配当収入を得たい人向け
- リスクはある
- 新NISAでは投資できない
以上が、QYLDについてでした。リスクはありますが、高い配当が得られる魅力的なETFだと思います。
参考になりましたら幸いです。