本記事では、いま人気の毎月配当・配当利回り8%超えの高配当ETF「XYLD」について簡単にまとめた記事になります。
目次
XYLDの概要
- XYLDの正式名称:グローバルX S&P500・カバード・コール ETF
- &P500指数の値上がり益を得る代わりに、その値上がり益を配当金で得るETF
- 株価の値上がり益は狙えないが、配当利回り8%以上の配当が得られる
さらに詳しく説明すると、XYLDはS&P500の株式をコールオプションを売って、オプション料をもらう仕組みになっています。
コールオプション・・・特定の価格で買う権利を、相手に売ることで、オプション料を得る。
1.運用会社
グローバルX社
グローバルXは2008年に設立し、ニューヨークを拠点とするETF専門の資産運用会社です。80種類以上の製品にわたって約400億ドルの運用資産を保有しています
2.経費率
0.60%
3.資産額
14億ドル(1,680億円)
4.配当利回り
8~10%
5.配当月・配当日
毎月3日ごろ入金
- 権利落日:毎月21日ごろ
- 権利実施日:月末~1日
- 入金:2~3日
21日までに株数を増やしておくともらえる配当金も増えます。
6.株価
横ばい、下落傾向
52週安値・・・37.49ドル 52週高値・・・41.54ドル
コールオプションになるので、S&P500上昇局面の値上がり益を捨てる代わりに、オプション収入分を得るかたちになります。
7.投資可能な証券会社
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
大手のネット証券では購入可能になります
XYLDの配当イメージ
XYLDにいくら投資すると、どれくらいの配当がもらえるのかイメージできるように表を作成しました。
【条件】
- XYLD1株:49ドル
- 1ドル:123円
- 配当利回り:9%
- 配当金額は税引き後の額
投資額 | 毎月の配当 | 毎年の配当 | |
1株 | 0.6万円 | 31円 | 380円 |
10株 | 6万円 | 310円 | 3,800円 |
100株 | 60万円 | 3,800円 | 38,000円 |
300株 | 180万円 | 11,400円 | 114,000円 |
500株 | 300万円 | 19,000円 | 190,000円 |
700株 | 420万円 | 26,600円 | 266,000円 |
1,000株 | 600万円 | 38,000円 | 380,000円 |
3,000株 | 1,800万円 | 114,000円 | 1,140,000円 |
5,000株 | 3,000万円 | 190,000円 | 1,900,000円 |
7,000株 | 4,200万円 | 266,000円 | 2,660000円 |
10,000株 | 6,000万円 | 380,000円 | 3,800,000円 |
XYLDとVOOの比較
VOOは、S&P500指数と同じ値動きをするETFになります。配当はほとんどなく株価の値上がりが大きい特徴を持ちます。
株価推移を比べても、XYLDは株価は基本横ばいで、VOOは右肩上がりになります。
- XYLD:8~9%
- VOO:1.3%
S&P500は、大部分はハイテク企業のため無配当・配当が少ない企業が多いです。ですので、VOOの配当利回りは低くなってしまいます。
1年 | 3年 | 5年 | |
VOO | +33.81% | +11.6% | +15.17% |
XYLD | +11.99% | +5.42% | +6.62% |
トータルリターンを比較すると、1年のトータルリターンは大差ありませんが、3年、5年と長期になるとVOOのほうが2倍ほどあります。
資産額を大きくしていきたいという人はVOOが向いています。
配当収入を大きくしたいという人は、XYLDが向いています。
XYLDのメリット
- 配当利回り8~9%と高配当
- 毎月配当
- 株価が下落していても、オプション料分のリターンは得られる
XYLDのデメリット
- 株数は横ばい・下落傾向のため、値上がり益は狙えない
- トータルリターンは、S&P500に連動するVOOには劣る
- 新NISAでは投資できない(毎月配当の銘柄は不可)
XYLDのまとめ
- S&P500指数の値上がり益を配当というかたちで利益を得ている
- 毎月配当・配当利回り8~10%の高配当
- トータルリターンはVOOに劣る
- 値上がり益よりも高い配当収入を得たい人向け
- リスクはある
- 新NISAでは投資できない
以上が、XYLDについてでした。リスクはありますが、高い配当が得られる魅力的なETFだと思います。
さらに高い配当を得たい方は、「QYLD」がおすすめですのでよかったら下記の記事を参考にしてください↓
【QYLDとは】毎月配当・配当利回り12%の米国ETFをわかりやすく解説