本記事では、クレジット・デビット・プリペイドの3種類のカードについてまとめたものです。
子供のころ大人はよくカード支払っているのをみてどういう仕組みなんだろうと疑問に思っていました。
実際に20歳になるってクレジットカードを作ってみてようやく使い方を理解しました。ほかにも、デビットカードだったり、最近だとキャッシュレスが進みプリペイドカードも注目を集めています。
正直、最初のころはそれぞれのカードの仕組みなどはまったく理解していませんでした。
現在、ネットショッピングが主流になるなか未成年の人はクレジットカードが使えなくて不便に思うこともあると思います。しかし、いざ何もわからないままカードを持つと間違った使い方をしてしまう可能性があります。
そこで今回は、若いうちから知っておきたかった「クレジット・デビット・プリペイド」のそれぞれのカードの違いや仕組みについて解説していきたいと思います。
- いまいちカードの仕組みを理解していない人
- まだカードを持ったことない人
目次
1. クレジットカード
まずは、クレジットカードです。元祖キャッシュレスで、現金を持ち歩かなくてもカード1枚あれば決済できる優れものです。しかしメリットが多くある反面、人生を破滅させる落とし穴もありますので、仕組みをしっかり理解しておきましょう。
クレジットカードとは?
クレジットカードとは、ひとことで言うと「後払いができる」カードです。
その月の利用額をまとめて翌月の決まった日に、銀行から自動で引き落としされるという仕組みです。
【例】6月の利用分:5万円 → 引き落とし日:7月27日
- コンビニ、スーパー等のショッピング
- ネットショッピング
- 光熱費などの公共料金
- 月額の支払い(通信費、サブスク)
- 税金
- 保険
いまではほとんどの支払いは、クレジットカードでできます。
普段の買い物ならスキャンするだけ、ネットショッピングやWeb上の決済もカード番号を入れるだけで支払い完了できます。本来なら公共料金や税金は、コンビニや役所とかに行って支払わなければいけませんがクレジットカードなら、自動で引き落としてくれます。
メリット
- 決済が簡単で早い
- 自動で引き落とししてくれる
- ポイントが貯まる
毎月の固定費・月額の支払いがある人やネットショッピングをよく利用する人は、クレジットカードで支払いすることをおすすめします。
いまはポイントも貯まるようになっていますので、基本的な支払いをクレジットカードにまとめておくとポイントがどんどん貯まります。毎月10万円クレジットカードで支払っている場合、還元率1%だと月1,000ポイントが貯まります。それを20年続くと、24万円分のポイントになります。ここが一番大きいメリットです。
デメリット
- 引き落としまで時間がかかる
- 決済の際、暗証番号やサインをしないといけない
- 使いすぎる場合がある
- 審査がある
引き落とし日まで結構日があるので、早く使った分は引き落としてほしいと思う方には向かないと思います。
また審査があるので、過去に支払いを滞納してしまった人などは作ることができない場合があります。クレジットカードは計画的に使える人だけ使うようにしましょう。
何歳から持てるのか?
クレジットカードを作れる年齢は、「18歳以上」です。(高校生は除く)
ただし注意してください↓
- 18歳以上の未成年:親(保護者)の承諾が必要
- 20歳以上:自由に作れる
なので実質的に、クレジットカードを作れるのは「20歳以上」となります。
アルバイトをしていてお金の管理がしっかりしている未成年の方なら、早めに作って仕組みを理解しておいてもいいと思います。早めに使えば、ポイントの恩恵を早く受けられます。
支払い方法
①一括払い
評価:〇
利用総額を、翌月の引き落としで一括で支払う方法
手数料等が一切かからない
【例】6月の利用総額5万円を、翌月7/27に一括で引き落としで支払う
②分割払い
評価:△
利用額を設定した回数で均等に分割し、その分割された額を分割回数月分支払っていく方法
【例】利用額10万円を2回払いにした場合、
10万円÷2回分割=月5万円
翌月5万円支払い、翌々月5万円支払い
2回分割の場合は手数料が取られないが、3回以上の分割だと手数料(金利)がかかってしまう
③ボーナス払い
評価:△
夏または冬のボーナスが入る翌月にまとめて支払う方法
夏に支払う場合(7月ボーナス):12月~6月の利用額が、8月の支払日に引き落とされる
冬に支払う場合(12月ボーナス):7月~11月の利用額が、翌年1月の支払日に引き落とされる
メリット
- 手数料(金利)がかからない
- 支払いを遅らせることができる
デメリット
- 普段支払いがこない分、使いすぎてしまう可能性あり
- ボーナスを当てにしてはならない(ボーナス減額・なし、リストラリスクなど)
④リボ払い
評価:✕(絶対に使ってはいけない)
毎月の支払額が一定になり支払っていく方法
【例】利用総額50万円を毎月2万円づつ支払っていく場合、
50万円÷2万円=25ヶ月+金利手数料(8万円)
※正確には支払い額、期間が違います
- 金利15%
- 元本が大きくなると支払いが追い付かなくなる
- 使いすぎる可能性があり
- 破産して人生終わる性あり
絶対にしてはいけない使い方
クレジットカードには、絶対にやってはいけない使い方がさまざまあります。しっかり仕組みを理解して正しく使っていくことで今後恐ろしい思いをせずに済みます。
今回は、4つ紹介していきます。
①リボ払い
リボ払いは人生を破産させてしまうほど、恐ろしいものです。
それは、金利15%だからです。この金利の恐ろしさを表していきます。
【例①】50万円を毎月の支払額を5千円(元金)でリボ払いした場合、
支払い期間:87ヶ月
支払総額:50万円(元金)+ 25万円(金利手数料)=75万円
【例②】100万円を毎月の支払額を1万円(元金)でリボ払いした場合、
支払い期間:86ヶ月
支払総額:100万円(元金)+ 48万円(金利手数料)=148万円
多額の元本返済があると、支払う年数も多くなり、その分膨大な金利手数料を取られてしまいます。
これにより支払っても支払っても終わりが来ない状態が続き、さらにリボ払いし続けると、クビが回らなくなり破産になってしまいます。
「人生においてリボ払いだけは絶対にするな」と提唱したいぐらいです。みなさんも資本主義社会の罠にハマらないよう注意しましょう。
②キャッシング
キャッシングとは、「現金を借りられる」というクレジットカードの機能です。
手元に現金がないときにコンビニなどのATMで、クレジットカードを挿入すると現金を借りることができます。借りた分は、翌月のカード利用額として支払う仕組みです。返済方法は、一括、分割、リボ払いなど通常のクレジットカードの返済と同じです。
- 金利が18%
- 一括払いで返済しても手数料が取られる
【例】キャッシングで5万円借りた場合
【支払い回数】 | 【手数料・金利】 |
一括払い | 740円 |
2回払い | 1,127円 |
3回払い | 1,506円 |
5回払い | 2,270円 |
キャッシングは、リボ払いを超える驚異の金利18%です。借りた額が多くなればなるほど、支払う期間が長ければ長いほど、金利18%の暴力がひどくなっていき、返済不能になる可能性があります。
今月厳しいから1回だけ使っちゃおという安易な思いで使うのは、絶対にやめましょう。
③滞納
滞納とは、「利用分を引き落としできず、支払いが遅れること」をいいます。
だいたいが、銀行口座にお金を入れ忘れたり、返済が困難になるまで使いすぎてしまうといった理由でしょう。
本来滞納してからはすぐに行動してください。滞納してしまってからそのまま無視し続けるととんでもない目にあいます。
【滞納期間】 | 【発生するリスク】 |
1~3日 | クレジットカードが利用停止 |
1~4週間 | 電話やはがきなどで督促 |
2~3か月 | カードの強制解約、ブラックリスト入り |
3ヶ月~ | 一括返済の請求が届く |
3~6ヶ月 | 差し押さえ |
カードが利用停止になる時点で、毎月の自動で支払っている固定費などが払えなくなってしまったり、ブラックリスト入りしたら、今後カードを作れなくなってしまう可能性があります。
基本的には、滞納はしてはいけません。借りてるお金を返すのは当たり前のことですから。
自分の収入に見合った分を使うようすること、利用明細をこまめに確認して計画的にクレジットカードを使っていきましょう。
④3回以上の分割払い
一括払い、2回払い:手数料が取られない
3回以上の分割払い:手数料(金利)が取られる
【例】クレジットカードで5万円の買い物をした場合、
【支払い回数】 | 【手数料・金利】 |
一括払い | 0円 |
2回払い | 0円 |
3回払い | 947円 |
5回払い | 1,612円 |
細かいことかもしれませんが、手数料を多く取られるというのは無駄なお金を払うということです。自分の支払い能力を見誤りたくさん使ってしまい、分割払いに変更してなんとかやり過ごそうというのはやめましょう。
あとから、分割払いに変更しようと思っても3回分割からしか選べない場合があります。買い物をするときに、一括なのか2回払いなのかしっかり決めてから決済をしましょう。
おすすめのクレジットカード
楽天カード
楽天カード一択です。それ以外のカードはよほどのことがなければ作らなくていいです。
- ポイント付帯効果が絶大
- 楽天経済圏になりSPUでさらにポイントがもらえる
- 作るときに5,000~8,000ポイントもらえる
- 管理しやすい
普段の買い物、毎月の固定費は基本的にすべて楽天カードに集約しておくと、ポイントがどんどん貯まっていきます。さらに楽天のサービスをフル活用していくことで、節約もできさらにポイント還元率もアップします。
まだ持っていない方は、いますぐ作ってメインカードに切り替えましょう。
2. デビットカード
デビットカードとは?
デビットカードとは、「支払った瞬間に口座から引き落としされる」カードです。
基本的にはキャッシュカードに付帯しており、そのキャッシュカードの口座に入っている分しか使うことはできません。審査や年齢制限がありませんから、未成年の方でも気軽に使えます。
クレジットカードは後払いでしたが、デビットカードは即時引き落としになりますので、銀行口座の残高のみを気にすればいいのでとても管理が単純で楽です。使いすぎるといったリスクも減ります。
支払い方法
支払い方法は、クレジットカードと同じ使い方です。
お店での支払いならカードを渡して、サインまたは暗証番号を入力して完了です。ネットショッピングなら、必要な番号を入力して決済完了です。
どんな人向け?
①未成年
クレジットカードを持てなくて、ネットショッピングをしたり、現金を持ち歩きたくないという人向けです。
②クレジットカードの後払いが嫌いな人
クレジットカードだと後払いになりますので、翌月まで引き落としがされません。ですので、利用明細をつど見て使いすぎていないか確認しなくてはいけないので、人によっては、借金をしている感覚でもやもやしてしまうこともあります。
使ったらすぐ引き落として、スッキリしたいとい人はデビットカードを使うことをおすすめします。
③クレジットカードをブラックリスト入りしてしまった人
クレジットカードを滞納してブラックリスト入りしてしまうと、次からクレジットカードが作れなくなってしまいます。そういう人は、現金かデビットカードを使っていくしかありません。
おすすめのデビットカード
楽天デビットカード
ここでもやはり楽天デビットカード一択です。これは、楽天銀行を開設すれば基本的にデビット機能もついてきます。
- 100円利用で1ポイントの楽天ポイント貯まる
- 支払いにポイントが使える
- アプリですぐに残高確認ができる
3. プリペイドカード
キャッシュレスの時代になってから、さまざまな決済方法ができました。Suicaやnanacoのような電子マネー、PayPayや楽天PayのようなQRコード決済、そしてプリペイドカードです。
次は、そのプリペイドカードについて解説していきます。
プリペイドカードとは?
プリペイドカードとは、「あらかじめチャージ(前払い)した分から支払う」カードです。
チャージした分しか使えませんから使いすぎるといったことはまずおきないでしょう。こちらも審査や年齢制限は一切ありませんから、だれでも簡単に使うことができます。
カードにもよりますが、プリペイドカードは使った分ポイントが付きます。
しかもチャージをクレジットカードからすると、クレジットカードとプリペイドカード両方にポイントが付く、「ポイントの二重取り」ができるのが最大のメリットです。
支払い方法
支払い方法は、クレジットカードと同じ使い方です。
お店での支払いならカードを渡して、サインまたは暗証番号を入力して完了です。ネットショッピングなら、必要な番号を入力して決済完了です。
どんな人向け?
①ポイントの二重取りをしたい人
ポイントがより欲しい人は、この「二重取り」を狙って利用することをおすすめします。
年間のショッピングが50万円の人が、
- 現金のみでの支払い:ポイントなし
- クレジットカードのみの支払い:5,000ポイント
- クレジットカードチャージでプリペイドカード支払い:10,000ポイント
②未成年
こちらもクレジットカードが作れなくて、ネットショッピングを楽しみたい人にはおすすめです。ポイントも付きますし、作りやすいというのが特徴ですので、未成年の人はデビットカード+プリペイドカードの二重取りをしてみてもいいと思います。
おすすめのプリペイド式カード
Kyash
こちらは、Kyash一択になります。
キャッシュレス時代ですが、どの決済サービスも還元率が落ち着いてきてしまって、だいたい0.5%になっています。ですが、Kyashの還元率は1%と大きいです。
- ポイント還元率1%
- アプリで管理しやすい
- ナンバーレス
- 暗証番号付きのセキュリティ万全
4. スマホにカード入れて、QUICPayで支払おう
クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードを説明してきましたが、すべて支払い方法は同じです。ですがそのままカードを出して支払うと、サインをしたり、暗証番号を入力したりと手間です。
その手間を省く方法が、「スマホにカードを入れて、QUICPayで支払う」という方法です。
- ApplepayまたはGppglePayにカード情報を入力しカードが反映
- 支払う時に「QUICPayで!」という
- スマホをかざし「QUICPay!」と言ったら決済完了
基本的にカードは使わず、すべてスマホの中に電子化しておきましょう。
以上が、クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードについてでした。
それぞれ使い方は同じですが、さまざまな特徴がありますので自分にあったカードを使っていくことをおすすめします。カードは便利な分、使いすぎてしまう可能性がでてきますので、適度に利用して人生の幸福度を上げていきましょう。
参考になりましたら幸いです。
Have a nice save!