本記事では、若者離れ10個と原因、いまの若者が何にお金を使っているのか解説します。
最近若者の〇〇離れというのをよく耳にすると思います。昔はみんなしていたこと・お金を使っていたことが今では、「価値がない」状態になってきているということです。
つまり時代の流れで、不要なものは次々と淘汰され、新しいものやサービスに取って代わっていってるとうことになります。「今日の常識、明日の非常識」と言われるぐらい変化の激しい時代ということです。
それでは、若者離れについて原因も含め解説していきます。
目次
若者の〇〇離れ10個
- 車離れ
- お酒離れ
- タバコ離れ
- ブランド離れ
- パチンコ離れ
- 旅行離れ
- 結婚離れ
- コンビニ離れ
- 映画離れ
- テレビ離れ
車離れ
- お金がかかる
- 都心だと必要ない
- 交通事故やトラブルに巻き込まれたくない
車の年間維持費:38~50万円(月3~4万円)
- 自動車税
- 自賠責保険
- 任意保険
- ガソリン代
- 駐車場代
- メンテナンス費(タイヤ、オイル)
- 車両代(ローン)
地方で車なしでは生活できない・毎日使う人なら仕方ありませんが、ステータスのひとつとして持つにはあまりにもお金がかかりすぎるので、車を持たない若者が多いのだと思います。
- 新成人の運転免許保有率:56.4%
- マイカー保有率:14.8%
今の時代車はステータスとしてではなく、一つの移動手段として見なされています。本当に車が必要になときは、カーシェアリングなどを利用し、なるべくお金をかけないようになっていると思います。
私も仕事上・交通の不便を加味して車は所有していますが、維持費はなるべく抑えられるように努力しています。
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- まずい
- 経済的理由
- 健康のため
お酒になれて酔いを楽しむ人もいますが、わざわざお金を払ってまずい味のものを飲みたくないという考えている人が増えてきているのかもしれません。
経済的面を考えてみると毎日200円のビール缶を飲んだ場合、月換算すると6,000円、年換算すると72,000円ものお金を消費することになります。ちまちま浪費するより、ほかにお金を使いたいという人も多いのではないでしょうか。
私も特にお酒は好きではないので、飲み会などでない限り基本的に自分からは飲みません。節約もかねて。
タバコ離れ
- タバコの値上がりなどによる経済的理由
- 喫煙場所の制限
- 健康的理由
- 昭和40年:82.3%
- 昭和60年:64.6%
- 平成10年:55.2%
- 平成20年:39.5%
- 平成30年:27.8%
喫煙率も昭和では半分以上の人がタバコを吸っていましたが、現在は3人に1人も吸っていない状態まで減少しました。タバコの値上がり、喫煙場所の制限、タバコを吸い始める人がそもそもいないのでこれからも減少していくでしょう。
- 1箱500円のタバコを毎日吸い続けた場合
- 1ヶ月:1.5万円
- 1年:18万円
- 40年:720万円
40年間吸い続けていると2、3年はタバコのために働いていることになります。あくまで嗜好品ですので吸うこと自体自由ですが、経済的視点もしっかり考慮しておきましょう。
私はタバコを1本も吸ったことがありませんが、タバコ株には投資しています。タバコ株は配当金の高いことで有名ですので、おすすめします。
ブランド離れ
ブランド品も昔は、持っていることでステータスを感じるものでした。ですが現代では「ファストファッション」が多くなり、安くておしゃれなものが手に入りやすくなりました。実際、被服にかけるお金は昔に比べて減少しています。これは、若者がオシャレをしなくなっているのではなく、プチプラという質の高い消費をするようになってきているということになります。
「シンプルで質の高いもの・機能性」を重視するなど、値段で価値を決めず、自分にとっての価値で判断するようになっているとも思います。
パチンコ離れ
若者は、ギャンブルのようなリスクを負うようなことはしない傾向になってきています。昔は、「暇つぶしにパチンコ」というのが主流だったかもしれないが、いまはいくらでも暇つぶせるもの・サービスで溢れています。ですので、わざわざ損をする可能性が高いパチンコを選ばなくなっているのだと思います。
旅行離れ
今の若者は、どこか新しい場所に行きたいというより、いつもいる家に居たいという人が多いそうです。インターネットが普及した現在、わざわざ外に出なくても外の情報は家に居ながらわかります。また旅行にお金をかけるより、ほかの趣味・レジャーにお金をかけるといった意見もあります。
いまの若者は自分の好きなことにお金をかけているということです。
結婚離れ
今では少子高齢化でどんどん結婚する人が少なくなってきています。理由としては、金銭的不安から家庭を持つのが難しいと考える人が多いからです。ほかにも、草食系男子とそもそも恋愛をしない人、一人で自由に生きていくといった人が増えてきていることも要因だと思います。
そもそも結婚式を上げる人自体も全体の50%しかいません。半分の人は結婚式を挙げないということになります。結婚式などの費用を考えると、約460万円ぐらいかかるそうなのでかなりの大金がかかるということです。
いまは、結婚するのが当たり前ではなく、自分自身どう生きたいかが重要視されているということです。
コンビニ離れ
若者のコンビニ離れが進んでいる理由としては、「値段」です。いまの若者はそもそもお金があまりないので、割高なコンビニで買うより、できるだけ安いところで買う傾向があります。スーパーだったり、ネットを利用することで割安を購入できるということです。
今の若者は、ネットを活用して安く済ませているということです。
映画離れ
映画館離れが起きている理由としては、「動画配信サービスの充実」だと思います。わざわざ高いお金を払うより、少し待ってネットやDVDでリリースされてから見るといった傾向があるのだと思います。
たしかに映画1回1,900円払って見るなら、アマゾンプライムなど月額見放題のほうを選択してしまいます。
テレビ離れ
テレビ離れの原因は、インターネットの普及により「ネットで動画」を見る人が増えているからです。わざわざ時間を合わせてテレビを見るのではなく、ネットで好きな時に好きなものを見るというのが大きな理由だと思います。
YouTubeなんかも自分の見たいジャンルを無料でいくらでも見れますし、最近では質の高い動画もたくさん増えてきているので、テレビ離れは今後どんどん進行していくことでしょう。
若者の〇〇離れの原因
- 昔の価値観:「お金を使う・価格重視する」ことに価値がある
- 今の価値観:「自分にとって本当に必要なもの」に価値がある
みんなが持っているから、ある程度の年齢・稼げるようになったら、家や車を買うといった世間の常識はもはやありません。車が必要だと思えば買う、必要なければ買わない、ただそれだけです。
こういった価値観は、「倹約家」と言われる人たちの考えに近いです。必要なものをメリハリを持ってお金を使っていく傾向になっています。
【お金の価値観】ケチと倹約家の違い- 全体:298.5万円(手取り235万円)
- 正社員:323.3万円(手取り250万円)
- 非正規:203万円(手取り160万円)
そもそも今の時代、普通の会社員になっても贅沢できるほどのお金をもらえていません。増税や社会保険料のアップ、そもそも給料が低い・上がらない、ボーナスがないなどお金が手元に入ってきません。よく「若者の貧困」なども取り上げられています。
20代の手取り平均が235万円ですので、月19.5万円の給料からやりくりしていかねくてはいけません。
一人暮らしの平均生活費 | 130,000円 |
家賃 | 65,000円 |
食費 | 45,000円 |
光熱費 | 7,100円 |
通信費 | 7,500円 |
交通費 | 10,000円 |
交際費 | 9,700円 |
洋服・娯楽費 | 32,000円 |
仮に平均の収入で平均的な生活をしていたとしたら、2~6万円ぐらいが貯金できる額になります。それ年間貯め続けたとしても、24~72万円ほどです。これを別のことにお金を使っていたら、貯金は一切できなくなります。この先が見えない世の中で、貯金をしないというのは若者にとってとても不安です。
ですので、若者はそもそも使えるお金が少なくて、贅沢をしなくなっている傾向があるのだと思います。
若者は何にお金を使っているのか?
サブスクリプションサービスとは、「月額で使い放題」といったサービスで、「サブスク」と呼ばれています。ネットが普及したいま、音楽(CD)、映像(DVD・映画館)、ものなど前までなら1つ1つ自分が好きなものを購入して楽しんでいたかもしれませんが、いまでは定額制に使い放題にすることによって幅広く楽しむことができます。
サブスクにはさまざまなメリットがあります。
【コスパ最強】
- 映画館で1つの映画を見る:1,800円
- サブスクで映画見放題:毎月500円~1,300円
上記は一部の例です。サブスクを利用すれば、幅広いジャンルの映画・ドラマ・アニメなど見放題です。見れば見るほどお得になるので「できるだけ少ないお金で趣味を楽しみたい」という人にはぴったりです。
【手軽に楽しめる】
スマホひとつでさまざまなジャンルのサービスを試すことができます。試しにひと月だけ契約してみて、気に入ればそのまま使い続ければいいし、気に入らなければ解約すればいいのでお手軽です。
自分が好きなジャンルを見つけることができたり、新しい価値観を広げることができるのもメリットの一つだと思います。
- 音楽:Spotify (月額980円)、Apple Music (月額500円)
- 映像 (映画・ドラマ・アニメ):Amazonプライム (月額500円)、Netflix (月額800円)
- 電子書籍:Kindle Unlimited (月額980円)
- ゲーム:PlayAtation Now (月額2,500円)
- 恋活・婚活:Pairs (月額3,480円)
- コスメ:BLOOM BOX (月額1,650円)
- バッグ:Laxus (月額6,800円)
- アクセサリー:SparkleBox (月額2,500円)
- 洋服:MECHAKARI (月額5,800円)
- 美容室:MEZON (月額16,000円)
- スキンケア:Optune (月額10,000円)
- ワークスペース:ゼロcafe (月額3,980円)
- カフェ:coffee mafia (月額3,000円)
- ラーメン:野郎ラーメン (月額8,600円)
- 食品:おかん (月額3,980円)
- 自販機:every pass (月額980円)
- おもちゃ:トイサブ!(月額3,340円)
- 自動車:おトクにマイカー 定額カルモくん(月額1万円~)
- 英会話:Native Camp (月額6,480円)
いまではネット上から店舗まで、さまざまなジャンルのサービスがサブスク化しています。毎日使っているもの・買っているものをサブスクに変更すると案外安く済むかもしれませんので、ぜひ試してみてください。
「老後2,000万円問題」で将来の不安を感じている若い世代が、貯金だけだと増えないことを理解し、堅実的に投資をし始めています。実際20代NISA口座の開設数増加率が15.2%とダントツで、コロナの中、若い世代のネット証券で口座開設する人もかなりいたそうです。
ネット証券が充実したおかげでだれでも簡単に株や投資信託を購入することができ、ネットに強い×将来への不安がある若者が、投資にお金を使うようになっているということです。
結論、お金を「いまの幸福」ではなく「将来の不安」を解消するものとして使っているというのが事実です。
昔と今の価値観でも話しましたがいまの若者は、流行っているから買うだったり、この年齢になったらこれを買わなきゃいけない(家、車、結婚式など)という世間一般に流されず、「自分がほしいかどうか」で判断しています。
ですのでいまの若者は、
- 必要のないものは買わない
- 借金をしない
- 大きな金額を使わない
- よく調べてから安く買う
といった「賢い消費者」になっている傾向があります。お金を使わないからといって幸福ではないわけではなく、自分の価値観にあったお金の使い方をしているだけなのです。
以上が、若者離れ10個!本当に必要なものにお金を使う時代についてでした。
いまの若者は、お金をどう使うかを自分の価値観で判断し、この変化する時代に適用しようと生きていることがわかりました。「今日の常識、明日の非常識」と言われえるぐらいさまざまな価値観が変化しやすいこの世の中で、賢く変化に対応できていると言えます。
みなさんも世間一般に流されず、自分らしく生きるようにしましょう。
参考になりましたら幸いです。
Have a nice save!