本記事では、貯蓄率についてまとめたものです。
貯金が苦手な人・続かない人というのは多いと思います。普段なんとなくで「手取りー生活費=貯金」で毎月残ったお金を貯金している人は、おそらく貯まることはないでしょう。
毎月の貯金額に変動がありますし、手取り収入をすべて使ってしまったら、その月は貯金ゼロになることもあります。
まず大前提に、貯金をしっかり行いたい思っているのであれば「手取り収入ー貯金=生活費」を意識していかなければなりません。
いわゆる先取り貯金というものです。給料が入ったら、定額もしくは何割かを先に貯金しておくというやり方です。そうしておけば、必ず貯金もできますし、残りのお金で過ごしいかなければならないので、必然的にやりくりします。
何事も後回しにするとめんどくさくなり”やらない”という選択肢が出てきてしまいます。そうなる前にやることは最初にやっておくことで、なあなあにならずに継続することができます。
そこで自分はいま貯める力はどれくらいあるのか?少ないのか多いのか?ということを思ったことがある人もいると思います。
そういう場合には、貯蓄率を重視することをおすすめします。貯蓄率を重視することで、毎月貯金する額の目安を決められたり、自分の貯める力のレベルを理解したりすることが可能です。
今回は、そんな貯蓄率についてお話していきたいと思います。
1.貯蓄率とは?
まず貯蓄率とは、自分の手取り収入に対して貯金額が何割占めているかを表したものです。
例えば、手取り収入が20万円の人が2万円貯金をしたとしたら、
貯蓄率=(20,000円 ÷ 200,000円)×100=10%
10%、1割の貯蓄率があるということになります。
2.貯蓄率で自分の貯める力のレベルを知ろう
- 月収100万円の人が1万円貯金した場合、貯蓄率1%
- 月収10万円の人が1万円の貯金した場合、貯蓄率10%
これを比較すると、後者のほうが貯める力というのは前者に比べて10倍もあるいうことがわかります。このように貯蓄率が高ければ高いほど、貯める力のレベルが高いということになります。
- 初心者:貯蓄率10~20%
- 中級者:貯蓄率30~50%
- 上級者:貯蓄率60~90%
自分がいま貯める力が、初心者、中級者、上級者なのかをまず把握してみてください。
初心者ならいまの貯金で、生活に負担をあまり感じていないのであれば、貯蓄率を上げて中級者レベルで生活してみることをおすすめします。
もし貯蓄率を上げて生活の負担を感じたら、貯蓄率を下げるのではなく、節約をするようにしましょう。固定費の見直し、無駄遣いを減らすなどやれることはいくらでもあると思います。
【例】手取り20万円の場合 生活費:18万円 貯金額:2万円 貯蓄率:10%(初心者)
生活費見直し後↓
生活費:10万円 貯金額:10万円 貯蓄率:50%(中級者)
生活費を見直せば貯蓄率というのはいくらでもコントロールすることができます。自分の節約レベルと貯める力のレベルは常に隣り合わせということになります。
そして節約を継続しその貯蓄率での貯金に慣れたら、また貯蓄率を上げる。節約→貯蓄率上げるというサイクルで、徐々に貯金慣れしていくと、貯金を継続することができます。
3.貯蓄率を決め、毎月の貯金をする
なにかしら貯金を対して目標や計画があって貯金に励んでいる人なら、貯金の指標というのは必要ないですが、特に理由もなくなあなあで貯金している人なら、貯蓄率を目安に貯金してみることをおすすめします。
あらかじめ自分が給料の何割を貯金したいか決めておき、貯金していくスタイルです。
例えば、貯蓄率20%と設定して貯金していく場合、
【月】 | 【手取り額】 | 【貯金額】 |
1月 | 20万円 | 4万円 |
2月 | 15万円 | 3万円 |
3月 | 25万円 | 5万円 |
4月 | 18万円 | 3.6万円 |
5月 | 10万円 | 2万円 |
6月 | 80万円 | 16万円 |
毎月の収入というのは残業が多かったり少なかったり、ボーナスがあったり、今のように強制的に仕事を減らされ減給になるといった額というのは変動することがあります。
毎月定額で貯金するのもいいですが、定額だと給料が少なかったりした場合、生活への負荷が高まってしまいストレスを感じてしまうことがあります。
なので貯蓄率を設定しておけば、毎月の手取り額が変動しても負荷は変わりませんので、継続しやすくなります。
まず貯金苦手だという人は貯蓄率を決めて貯金してみることをおすすめします。
4.まずは貯蓄率1割から習慣化させる
そもそも毎月の貯金すらできていない人、貯金がぜんぜん貯まらない人いると思います。
「バビロン大富豪の教え」という本があります。この本の中で、古代から伝わるお金に関する7つの教えというものがいまもなお語り継がれています。
その第一の教えというのが、
そもそも貯金ができていない人というのは、節約とかする前に先取り貯金をするようにしましょう。
その先取り貯金する額の目安というのが、まず収入の十分の一の額でよいです。
手取り15万円なら1.5万円、手取り20万円なら2万円、手取り30万円なら3万円です。正直そこまで生活に影響がでる額ではないと思います。
貯金のスピードが遅いと思うかもしれませんが、まずは収入が多かろう少なかろうと、貯金の習慣化することが大事です。貯金しないよりかは1割でも貯金していればお金は貯まりますし、自分が貯金できているという自信にもつながります。
“収入の十分の一を貯金し、残りの十分の九のお金で生活をする” これをまず目指して生活してみてください。まずは小さい一歩から始めてみてください。きっと貯金がうまくいくはずです。
以上が、貯蓄率についてでした。
ちなみに私の現在の貯蓄率は60%です。給料が入ったら半分以上のお金を先取り投資しています。もっと貯蓄率を上げられるよう日々節約を頑張っています。
貯金に関して参考になりましたら幸いです。
Have a nice save!